双葉町町長よりの礼状
                         福島県双葉町長 井戸川 克隆様より
 年の瀬も迫り、寒さが一段と身にしみる季節となりましたが、皆様におかれましてはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
 さて、双葉町は、3月11日の東日本大地震により、尊い命と財産を失うとともに、原子力発電所の事故により町民全員がふるさとを離れ、未だ帰れる見通しもないまま新しい年を迎えようとしております。
 このような苦境の中で、絶望に打ちひしがれることなく、前向きに日々を過ごすことができましたのは、皆様から賜りました励ましのお言葉や力強いご支援のおかげと深く感謝申し上げる次第であります。
 原発事故の収束に向けた工程表『ステップ2』が完了したものの、復興・再生はまだまだ先行きが見えませんが、町民初め職員一同、一日も早く双葉町へ帰ることを心の支えとしながら、これからも厳しい避難生活を乗り越えていく所存ですので、今後とも、ご指導賜りますようよろしくお願いいたします。
 皆様方からたまわりましたご厚情に対しまして厚くお礼を申し上げ、年末の挨拶とさせていただきます。
 末筆ながら、皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
     平成23年12月吉日
                          埼玉県加須市騎西598-1
                           福島県双葉町長 井戸川 克隆


 合唱団「衆会」が双葉町避難所への慰問活動ー2

― 合唱団「衆会」の旧騎西高校訪問 -
                                  11年度卒業 川口 忠治
 福島原発の所在地から双葉町の人が集団避難されている、埼玉県加須市の旧騎西高校を、10月20日に4カ月ぶりに第2回目の訪問をしました。今回は、「衆会」の参加者は18名、中仏同窓生5名と川口の傾聴の仲間が5名サポーターとして参加して下さいました。廊下を通りかかった人に声をかけたり、席に案内して歌詞を渡したり、サポーターの人たちのおかげで参加者も増え、会がスムーズに進みました。サポーターの人は、参加してくれた人たちと会話を交わす機会も多かったようです。
 前回同様、5階建ての校舎に囲まれた中庭で「衆会」が仏教讃歌と金子みすゞさんの歌を歌い、その後皆さんが知っている歌を歌って、最後に相馬盆歌を歌いながら踊りました。肌寒い曇った日で、最初はみなさんの出足が悪かったのですが、みんなで歌う時間になりますと参加者が増え、30人ぐらいの人が来て下さいました。仏教讃歌や金子みすゞさんの歌は初めての人が多いと思いますが、熱心に歌詞を見ながら一緒に歌ってくださいました。会場の都合でウィークデイにしかイベントができませんので、働いている人や学校に通っている人は参加できませんが、30人ぐらいの人が参加してくれました。
 合唱終了後、前回はかなりの人が残ってくれて2グループに分かれて話し合いの場を持ちました。今回は寒かったこともあり、残ってくださったのは2人だけでしたが、貴重なお話しを聞かせていただく場となりました。前回の話し合いに出席された方にまたお会いできるかと期待していましたが、残念ながら同じ人にお会いすることができませんでした。
 旧騎西高校には、震災後1,400人の人が集団避難して来たそうですが、前回6月には860人、今回は500人ぐらいに減ったとのことです。学校の教室に何家族も入っての共同生活ですから、周りの人に対する気使いが多く、ストレスがたまることと思います。若い人は早く仕事を見つけて出ていかなければならないでしょうが、なかなか出て行くことができない人もいるとのことです。前回訪問した時には、中庭にはイベント用の沢山の椅子がありましたが、今回訪問した時にはほとんど椅子が無く、イベントで訪れる人も少なくなっている感じを受けました。サポーターの人に、また来てねと言って自分の部屋番号を教えてくれた人もいるとのことです。居住者は少なくなってもまた伺いたいものです。
 今回の仏教讃歌は、衆会・あなたと出逢って・やさしさにであったら・咲き匂う・当たり前の素晴らしさ・親鸞さまの田植歌・子の母を思うがごとくにて。金子みすゞさんの歌は、私と小鳥と鈴と・こだまでしょうか・星とタンポポ・さびしいとき・花のたましひ・林檎畑。
みんなで歌う歌は、村祭・紅葉・青い山脈・リンゴの唄・丘を越えていこう・上を向いて歩こう・手のひらを太陽に・見上げてごらん夜の星を・高原列車は行く・相馬盆歌・今日の日はさようならです。
 
 
  仙台ボランティア「茶会」参加報告

                                  11年度卒業 川口 忠治
  10月22~23日の専能寺のボランティア活動の後、24日から3日間「茶会」の活動に参加しました。百数十軒単位の仮設住宅ごとに集会所が設けられており、岩沼市と名取市の7か所の集会所で週1回2時間の「茶会」をやっています。渋滞が無ければ、仙台別院から車で40分で行ける場所です。ボランティア活動は瓦礫の処理等から、心のケアに移ってきています。「茶会」の活動は2年ぐらい続くようです。
 奄美大島出身で看護師として全国各地で働いてきた田原さんという女性が、市役所・社会福祉協議会・各地の集会所にせっせと足を運んで「茶会」を立ち上げたとのことです。「茶会」では、会場に机や椅子を出して集まってきた人にお茶やお菓子のサービスをします。私たちもお話しを聞かせてもらったり、歌詞カードを持参して一緒に歌ったりしました。田原さんは、被災地の地名が次々に出てくる「虹をかけよう」という歌を、みなさんに教えていました。「茶会」には20~30人の人が参加しています。
 「茶会」の時間に、いろんな行事が入ることがあります。ある場所では2人の保健師さんが来て健康相談をしていました。集会所に来られない人のためには、自宅に伺うとのことです。若いインストラクターが来て、健康体操を1時間指導したところもありました。「茶会」の運営には1ケ所に数名のボランティアが必要です。「茶会」はウィークデイにやっています。自分に傾聴ができるだろうか等と難しく考えないで、時間が取れる方は、お友達と一緒に気楽に参加されればよいと思います。「茶会」に出てくる人は、皆さん笑顔で話したり歌ったりしています。私たちにもいろんな話をしてくれます。深刻な相談等には、繰り返し傾聴する必要があり、本山から長期派遣されているスタッフが当っています。
 仙台別院の中にあった幼稚園の施設がボランティアの宿泊や打ち合わせの場所になっています。一応寝具は用意されていますが、大人数となると不足しますので私は寝袋を持参しました。浄土真宗に無関係な人や、別院が用意した活動以外の活動をする人で、単に宿泊施設として別院を利用している人もいます。これ等の人も、夕方6時のミーティングには参加して、その日の活動内容や明日の予定を発表します。本願寺教団の心の広さを感じました。中仏同窓会仙台支部長の寺田さんご夫妻が毎日顔を出されて、ご飯やみそ汁を炊いて下さったり、掃除やゴミの片付けなど後方支援をされています。
 ボランティアには鹿児島、熊本、山口、大阪、奈良、愛知、千葉等全国から若い人や年配の人が来ていて、新しいお友達が沢山出来ました。時間の都合がつく方は参加されますと、貴重な体験が得られると思います。

仙台別院内ボランティアセンター 電話 022-227-2193
住所 仙台市青葉区支倉町1-27 仙台駅からタクシーで約千円。バス停は市民会館前
川口忠治 電話 049-259-3585 メール be-kawa@fg7.so-net.ne.jp
詳しいことは川口まで連絡ください。日程があえば仙台までご一緒します。参加するには社会福祉協議会でボランティア保険「天災B」に加入が必要です。