2012年2月7日 
「仏法勉強会」 池田行信先生の講義報告  
                    世話人 川口忠治(11年度卒業)
 2月7日、築地本願寺第一伝道会館「伽羅」において、池田行信先生より
「現代に生きる私達は、親鸞聖人のみ教えにいかに学ぶか」
と題し、ご講義いただき、現代に生きる私達にとって、深く考え、反省すべきことを具体的な事例を引きながらご教示いただきました。また、質疑応答の時間を充分取っていただき、出席者の日頃の疑問点につき、先生より丁寧なご指導をいただきました。ご講義の概要を下記に示します。


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○昨年3月11日の東日本大震災・原子力発電所事故の発生により、現代の科学技術文明の進歩・発展を享受している私達は、当たり前としてきたこれまでの生き方・考え方を反省し、見直すことを知らしめられた。
○私達は、現代の科学技術文明の利便性・快適さを自由・平等に享受できて当たり前と考えてきたが、前提としての「責任」を忘れ去っているのではないか。
○現代の科学技術文明の進歩・発展を享受するには、事故・公害・薬害などの「危険性」があることを認識する必要がある。「絶対安全」と言うことはない。
○「危険性」は、個人で管理するレベルを超え、企業レベル、さらには、国家レベルで管理するものへと拡大している。国家レベルの「危険性」に対しても、個人は「学び」そして、監視する責任がある。
○宗教界には、自然災害を「天譴論(てんけんろん)」(堕落した民衆に反省の機会をもたらす機会)としての見方もあるが、親鸞聖人はこの論には組みしない。
○日本語で一番美しい言葉は、「有難う」だ。英語のThank Youとは全く異なる意味合いを持ち仏教に源を発する言葉で、まさに「あることの難いご恩をいただいた」の意味であり、Give and Takeではない。「有難う」の心を持て生きていくことが大切である。
○現代に生きる私達は、科学技術文明には“棘(トゲ)”があることを認識し、技術至上主義のおごりを排し、自然への恐れを知る謙虚さ・賢明さを持って生き、この生き方を次の世代にも受け継ぐ必要がある。
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「仏法勉強会」のご紹介
 伝道法話、教義の勉強、災害ボランティアなど社会実践を幅広く学ぶ場として、同窓会員に加え、東京地区つどいの会の現役生も参加し、共に学んでいます。また、時折、僧侶の先生にご出講いただき、ご教示いただいております。
 開催日時は、毎月第一火曜日午後6時から8時まで(但し、8月と12月はお休み)、場所は、東京仏教学院研究科室、会費は、1,000円/月です。